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いつも風の森をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

来る3月3日に、風の森 ALPHA6 6号への敬意を蔵出しいたします。

 

風の森は、7号酵母で醸すということが原則のルールです。
目指す酒質と風の森の仕込水との相性を考えた結果、風の森では20年近く、
7号酵母のみで醸してまいりました。

しかし、酒造りのなかで、秋津穂を違う酵母で醸せばどうなるのか、興味は尽きませんでした。

 

蔵人一同、近代酵母の母である6号酵母への敬意をこめて。

[6号酵母で醸す風の森]
6号酵母は1930年国税庁技術者・小穴富司雄氏の手により、
秋田の銘酒新政を醸す酒蔵から発見されました。
それ以降に発見された協会酵母の親であり、
遺伝的に6号の突然変異であることが判明しています。

昨年、10年来親交を深めさせて頂いた新政酒造の佐藤祐輔さんから、
6号酵母を分けていただき、風の森として唯一6号酵母を使用した
「風の森ALPHA6 6号への敬意」を初めてリリースいたしました。
2回目となる今回は、前回の経験を踏まえ改良を加えています。

[秋津穂米を66%精米で醸造]
原料米は、風の森のフラッグシップ米であり、
奈良県下の契約農家の方々に栽培していただいている秋津穂を使用。
6号酵母に因み、精米歩合を66%まで磨きます。

[新政と油長が造る白麹]
昨年初めて6号酵母で醸した我々の感想は、
香りや味わいが7号酵母に比べコンパクトだったということです。
6号のシンプルで上質な味わいを補うため、今年は白麹を用いた醸造に挑みました。
白麹作りの実績が豊富な新政酒造様に秋津穂米で白麹を造っていただき、
当蔵でもそれと比較して白麹を製造、両蔵が造った白麹を合わせてお酒を仕込みました。
白麹は元々、焼酎に使われていた麹で、一般的に日本酒で使われている黄麹よりも
澱粉を分解して糖化させる能力が弱い麹です。
しかし、黄麹では出せない成分、クエン酸を生成することができ、
豊かな酸味を演出することができます。

低温下でも活発に活動する6号酵母の特性と、当蔵独自の発酵タンクにより、
醪を長期間低温発酵させ6号由来の上質で豊かな香味成分を引き出しました。

 

[柑橘を想わせる爽やかな香り]
オレンジやグレープフルーツなど柑橘を想起させる香り。
白麹由来の酸のエッジが効いた芳醇な味わいが特徴です。

どうぞよろしくお願いいたします。

油長酒造株式会社 13代 山本長兵衛

 

 

【ALPHA6 6号の敬意 で 乾杯イベント】
新政酒造 佐藤祐輔氏×油長酒造 山本長兵衛
対談生配信 インスタライブ開催
来る3月12日、6号酵母が発見された新政酒造の蔵元佐藤祐輔氏と、
油長酒造蔵元 山本長兵衛による対談を、インスタライブで生配信いたします。
6号酵母の醸造特性や、酵母についての考えなど、豊富な内容でお話しいたします。
ライブ中では、風の森 ALPHA 6 6号への敬意 でお客様と共に乾杯。

≪参加方法≫
インスタグラムにて油長酒造のアカウントをフォローください。
リマインダーを設定しますので、オンにしていただくことで生配信前に通知が届きます。
油長酒造のアカウント、フォローはこちらより
http://instagram.com/kazenomori1719/

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風の森 ALPHA 6 6号への敬意 2022
奈良県産秋津穂100%使用
精米歩合66%
アルコール分 14度
無濾過無加水生酒
500ml
白麹使用